占星術の天体のお話vol.7「木星」
西洋占星術で使う10の天体について
今回は「拡大」「発展」を表す星
「木星」についてお話ししたいと思います。
木星の基本情報
<木星>
*天体記号 ♃
*年齢域 45~57歳
*公転周期 12年
*基本的な意味
・保護
・拡大・発展
・おおらかさ
木星は「保護」を表す
太陽系の惑星の中でももっとも大きな木星は、抜群の存在感を示し安定感のある強い光を放っています。
占星術で扱う10天体の中でも「最も良い星」といわれています。
木星は「幸運・発展の星」と呼ばれていますが、基本的な性質は「保護してくれるもの(頼めば守ってくれるもの)」というものです。
およそ12年で黄道を1周する(=今年の木星の恩恵を受けられる運のよい星座がわかりやすい)こともあって、雑誌などでも「木星幸運期」みたいな感じで特集が組まれているのをみかけることもありますね。
木星が与えてくれる幸運は、誰かの応援・援助してくれることによって、良いことが起こるというイメージ。関わっているものに対して拡大・発展をもたらしてくれる星です。
ただし、木星は気まぐれな天体です。
保護を与えてくれるのですが、いつもいつも応援してくれるとは限らず、むしろ黙っていると「あなたは大丈夫なんだよね~今は応援しなくてもいいんだよね~」と放っておかれるようなところがある、といわれています。
木星には「おおらかさ」という意味もあるので、ついつい気持ちが楽観的になりすぎる、ゆるみすぎるということもありえるので、注意が必要なこともあります。
幸運・拡大の星とされる木星ですが、その幸運は宝くじや様々なラッキーに遭遇するという事よりも、あなたが取り組んできた事が自然に拡大していく、大きく発展していくというイメージの方が的確なのかもしれません。
木星は大きく、寛大でおおらか。
「偉大な成功者の晩年」のようなその星は、大いなるパワーであなたを保護し、あなたに成長と拡大をもたらしてくれる星。
木星が与えてくれるチャンスや希望をしっかり生かすためにも、自分の幸運のカギがどこにあるのか、どの方向へ行けばもっと発展できるのか、木星のよい使い方を知っておくのがよいのではないかな…と思います。